2003.01 - 2003.07
氷河期を迎え、ゆっくりと滅びへの道をたどりつつある星。かつて隆盛を誇ったであろう都市の残骸。今や半分廃墟と化したドーム都市群。人は貴族の支配のもとで消極的な生を受け入れていた。そんな凍りつき、なにもかもが静止したかに思えた街に、ある日一人の少年が現れる。
彼は狼。その名はキバ。
この世のどこかにあるという伝説の楽園を目指していた。たったひとつの手掛かり、満月の夜にだけ開くといわれる幻の花…「月の花」だけを頼りに。
キバが街にその姿を現したその時から、彼の中に潜む野生がゆっくりと世界を溶かし始める。そして、混沌に呼応するかのように。永き眠りから目覚めた少女は現実を映すことなき紅き瞳の奥に真実を宿す。留まっていたものたちもやがて動き出す。最初はぶつかりあいながらも、種としての運命に目覚め、一頭、また一頭と、キバとともに歩みだす若き狼たち。
この世のどこかにあるという伝説の楽園を目指して。
原作:BONES・信本敬子
監督:岡村天斎
キャラクターデザイン:川元利浩
美術デザイン:岡田有章、武半慎吾
メカニカルデザイン:荒牧伸志
美術監督:森川篤
色彩設計:水田信子
撮影監督:荒川浩介
音響監督:若林和弘
音楽:菅野よう子
プロデューサー:南雅彦、高梨実、春名剛生
キバ:宮野真守
ツメ:三宅健太
ヒゲ:陶山章央
トオボエ:下和田裕貴
ハブ:宮本充
シェール:幸田夏穂
クエント:石塚運昇
(c) BONES・信本敬子 / BV